七味唐辛子(しちみとうがらし)は日本の調味料。
唐辛子を主原料として、各種の副材料で風味をつけるとともに、
辛味をほどよく抑えています。
漢方薬の集まりなので、体にもとっても良いです^^
また、七味唐辛子というのは上方風の名前。
江戸では七種唐辛子(なないろとうがらし)と呼ばれるのが
普通だったそうです。
しばしば「七味」と略されます。
日本での七味唐辛子のルーツは
江戸初期、
初代からしや徳右衛門という人が江戸・薬研堀(やげんぼり)で
売り出したことから始まります。
薬研堀は現在の東京は両国橋のあたりで、
「薬研(やげん)」とは当時の薬(漢方薬)をすり潰す道具の事で、
その名の示すように周囲は医者や薬問屋が集まっていた所でした。
当時、
漢方薬を食に利用できないかと考案されたのが七味唐辛子なのです。
この最も古い歴史を持つ『やげん堀唐辛子本舗』の七味唐辛子は
「生の赤唐辛子」「煎った赤唐辛子」「粉山椒(こなさんしょう)」
「黒胡麻」「芥子の実」「麻の実」「陳皮」の七種類の薬味が入っています。
当時、江戸庶民のポピュラーな食べ物であった蕎麦に
ピッタリと合う薬味であったので人気が高まりました。
風邪予防にもなっていたのではないでしょうか?
ところで、日本には『やげん堀』の他に江戸時代から続いている
2軒の七味唐辛子屋さんがあることを、
そしてその2軒の七味唐辛子屋さんが使っている七種類の素材も
『やげん堀』のそれとは少しずつ違っていることを知っていますか?
江戸庶民の間で人気になった『やげん堀』の七味唐辛子は、
しだいに東京(江戸)から関西(京都、大阪)へと広がり、
やがて
江戸中期、
長野の善光寺と京都の清水寺の参道に独自の七味唐辛子を
売る店が現れました。
それが『八幡屋礒五郎(やはたやいそごろう)』(長野)と
『七味家(しちみや)本舗』(京都)です。
『八幡屋礒五郎』の七味唐辛子に使われている七種類の薬味は
「赤唐辛子」「生姜」「陳皮」「山椒」「黒胡麻」
「青紫蘇」「麻の実」。
また、『七味家』が使っている薬味は
「赤唐辛子」「山椒」
「白胡麻」「黒胡麻」「青紫蘇」「青海苔」「麻の実」の七種類です。
それぞれの土地の食文化に適した組み合わせが生まれたわけですね。
最後に江戸の町の「七味」を売っていた物売りの口上をひとつ。
「
とんとん、とうがらし、ひりひりからいは、さんしょのこ、
すはすはからいは、こしょうのこ、護摩のこ、陳皮のこ、
とんとん、とうがらし。。
中でよいのが娘の子、
いねぶりするのが禿(遊女見習い)の子。 」
いかがでしょうか?